シングルマザーのとりとめのない日常

離婚を経て学んだこと、愛する人から学んだこと

涙があふれた一日 2016

約1年ぶりに、元夫と娘と3人で会った。
娘と私にとっては不安でもあり、勇気のいる決断だった。


元夫を一目みて、統合失調症を患ったというのは真実だったとわかった。
その瞬間、その責任を自分も担っているのだと感じると涙があふれてとまらなかった。


あの時、私は、家を出るしか自分を救う方法がなかった。
娘を守る方法がなかった。


でも、その決断が主人を抹殺した。


こうなる前に、できることがあったのかもしれない。
でも、私にはできなかった。


自分と娘を守ること、家を出ることが私の精一杯だった。
自分の罪を元夫を目にすることで、まざまざと突き付けられた一日だった。


元夫は、私たちが家を出てから、半年後に統合失調症を患ったと義理弟の手紙で知った。
元夫は私が家を出たのは心の底から夫婦喧嘩であると信じていた。
裁判所へ出向き、私には男がいて、財産を持ち逃げしたと主張したが、すべて撤回され、自身のプライドがすべて崩壊したのだろうかと思う反面、
それが真実なのか、うそなのかは知る由もなかった。


元夫は実家に戻ったので、家財やマンションを処分してほしいと義理母から実家へ連絡が入り、マンションの売却を行った。
ローン残高よりも高く売却が叶ったため、全額主人へ財産分与を行った。
保険金の返戻金も主人へ。
当時、私にできることは全力でやった。私の精一杯は元夫にお金を渡すことぐらいであった。


統合失調症が本当なのであれば、心配でもあった。
昨年の9月に元夫が東京に戻ったということを警察から耳にしたとき
やはり病気はうそだったのか。とも思った。


11月ごろに娘と会いたいとのメールが来た。
心づもりを確認したら、かたいことをいわずにと返事がきた。
離婚された側からするとこんなテンションでしか連絡ができないとのことだった。
病気であってもなくても元夫は元夫であった。
芯がない元夫。
明るく気が利き、サービス精神旺盛だが、すべては自己犠牲の上で成り立っている元夫。


元夫は、本当にただ、自分の元家族に会いたかった。
元に戻れるかもしれないと淡い期待を持ちながら。